パクリのid:lain06 5

さて、次は梅干である。

9月に入り新学期。小中学生の親の皆さんからは「やっと学校に行ってくれる」という安堵の声が上がったと思ったら、早くもお弁当作りの悲鳴が聞こえてきます。

我が家も同様。まだまだ暑いので、息子のお弁当の傷みが気になります。ご飯もおかずも十分冷ましてからつめるのが基本とわかっていても、朝はあわただしい。もう少しちゃんと冷ませばよかったと、子どもが出かけてから心配になることも。だから少しでも食品が傷まないように、古人の知恵を拝借中です。

日経夕刊 佐光紀子「温故知新のエコライフ」

まだまだ暑い9月のこの時期は、お弁当の傷みが気になるところ。本来ならご飯もおかずもしっかり冷ましてから詰めるべきと分かっていながら、出勤・通学前でばたばたしているとそこまで手が回らないのが実情だろう。もう少しきちんと冷ませばよかったと、出かけてしまってから気になることもあるかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/lain06/20080913

先ず不要な主婦としての視点を取り払い、コラム風の文章に変える。これがlain先生の手腕であろう。

例えばおにぎり。ラップやホイルに包むと熱が中にこもるので、傷みが気になる。でも、何も包まず、竹を編んだお弁当箱に入れると、移動中に徐々にさめてよい具合。息子はお友達に「黄門様の弁当箱」とからかわれ、いやがりますが、安心には替えられません。

ホイルやラップでおにぎりを包むと、中に熱がこもってしまい、傷みが気になるところだ。そこで先人の知恵は大したもので、何も包まずに竹のお弁当箱に入れると、持っていく途中でだんだんと冷めていき、食べるときにはいい具合になる。昔からの生活の知恵はやはり馬鹿にできないものだ。竹のお弁当箱となると回りから珍しいものを見る視線で見られるかもしれないが、そこは胸を張って自慢してやればいいのでは。
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文章量を多くするのに工夫している様子が仄見える。

防腐作用のある酢を使う方法もあります。ご飯2合に穀物酢か米酢を大さじ1杯入れるだけ。味はほとんど変わりません。おかずをつめる前にお弁当箱に軽く酢を塗る手もあります。10分ほどおいてからおかずをつめれば、においはとんでしまいます。

紫蘇を食べれば、万が一、食あたりしたときにも大事に至らないと教えてくれたのは、知り合いの板前さん。おかずの仕切りに紫蘇を使い、それも食べればいい、という話でした。調べてみると、なるほど、江戸時代の食材の説明書「本朝食鑑」(人見必大著)に魚肉の毒を消すのに効果があるとの記述が。

「これは使える」と早速試そうとしましたが、よくよく考えれば息子は紫蘇の香りが苦手。葉っぱのままでは残すこと間違いなしです。そこでキャベツと一緒に千切りにしたり、ソーセージにまいていためたり、残せない仕掛けに苦心苦心。やっぱりお弁当作りの悩み、尽きませんね。

防腐作用といえば、しその葉は昔から食あたりのときに大事にならないと伝えられてきた。お弁当のおかずの仕切りとしてしその葉を使い、葉も食べてしまえばいいのである。しかし、しその葉はその味と香りを苦手にしている人も多い。葉のままで入れず、いろいろ調理する工夫のレシピもWEB上で紹介されているが、皆さんいかにしそを食べさせるか苦労しているということか。

やはりしそはちょっと、という人には酢がお勧めだろう。きちんと適量を使えば味もにおいも気にならない。例えば、おかずやご飯を詰める前にお弁当箱に酢を塗るのがお勧めである。しばらく置けばにおいが飛んで防腐作用だけが残るので、お弁当箱をなめることでもしない限りは酢が塗られているとは分からない。また、ご飯を炊くときに酢を加えるのもいいだろう。炊飯器に大さじ1杯の酢を入れるだけ。味もにおいも全く変わらないので、こちらのほうがやりやすいかもしれない。
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ここでもやはり文章の容量を多くし、不要な部分は削り、順番を変化させる小技が冴える。

ご飯を炊く時、3合に3−4粒の梅干しを入れるとよいと教えてくれたのは、大分県で梅農園を営む森加茂子さん。昔ながらの塩加減の梅干しならご飯が傷みにくくなり、食欲がないときも食べやすいとのこと。

梅干しをおにぎりの具にすると真ん中だけすっぱくなって、苦手な人は困ってしまう。でも、梅干しを入れて炊いたご飯は、周りは色がつきますが、ほんのりした酸味が全体に満遍なく広がる。誰にも食べやすく、食もすすみます。

防腐作用と食欲増進をともに狙うことでいけばやはり梅干しだ。おにぎりやご飯の真ん中にちょこんと梅をのっけて、その酸味を味わうのが乙だと思うのだが、嫌いな人も多いのが実情である。その場合、ご飯を炊くときに3、4個の梅干しを炊飯器に入れ、まとめて炊いてしまうのがいい。梅干し独特の色のついたご飯になり、ご飯にほんのりと酸味がつき、いい感じに食が進む。
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中間に書かれている部分を最後に持ってきて締める言葉に使っている。言葉の手品師と賛辞を送りたい。